『今、農業と人間の体 同じことが起きている』
人は小さい頃から、多くの栄養を与え、過保護に育てるがあまりに抵抗力がなくかぜなどの病気にかかりやすくなる。大人は、おいしいものを沢山食べて、サプリメントを飲む。ダイエットする・・・。
毎日野菜を取っているのに、野菜の栄養不足・・・。なんかおかしくないですか?
今の農業は同じくおかしい点があります。
作物を大きく、早く、病気にならないように芽が小さいうちから栄養の高い化学肥料・農薬を与え、虫が付かないように、病気しないように育てますます。
過保護に育てられた作物は、根を張ることを止め、貧弱になってしまいます。湿気の多い日本では、曇りや雨が多い気候。さらに、弱らないように農薬を与え、草に負けないように除草剤を使い、不健康な作物が出来上がるのです。
収穫からお店に並ぶまでを計算して、じっくり栄養がいきわたらないまま作物を収穫し出荷する農業。
なるべく手間隙かけず、虫が付かず、形も出荷しやすいようにする農業。
そう、栄養やおいしさは二の次なのです。
これでは子供たちが、「野菜はおいしくない」と言う訳です・・・。
『野菜・果樹・・・も生きている。対話しながら本物を作ろう』
人間同様、やはり木も化学肥料などの人工的な物質よりも自然の栄養だけで育てた方が病気にも強い。
栄養が少ないと、根っこは野生化し、栄養分を求めて長くて強い根を張ります。
健康的に育ち、そして甘い果実の実や味の濃い野菜となってお返しをしてくれるのです。
畑は全面に稲藁が敷詰められています。この稲藁もこだわり、栽培したお米のものです。この稲藁を敷詰めることによって畑の雑草が生えにくくなり水分の保持を行います。そのため余計な水分が飛散することがなく美味しい果物が収穫できるのです。
肥料は、あくまで自然を生かしたオリジナルの肥料。貝殻や魚かすなどの海のものと、菜種油や米ぬかなどの山のものを肥料とし、与えています。
健康食品だけでは人間が健康に育たないように、あくまで自然の有機肥料にこだわって木を健やかに育てることが一番大事。『子育てみたいなもんだよね。』
(園主 高橋 和義) |
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